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2014年 01月 10日
一昨年末パリの友人から、インド グジャラート州にテキスタイルを見に行く旅をするとメールが有りました。
これまでインド旅は考えた事も有りませんでしたが、急に私も行きたいと思い立ちネット検索してみると、おもしろそうな旅が秋に催うされたのを発見しました。 再び催行されないかとチェックを続けていると、西遊旅行社で年末から新年にかけての募集を発見、正月に家を空ける、主婦としては迷いに迷って参加しました。 12月28日~1月4日 私達のような西洋暦でないインドでは、年末年始は関係なく日々が動いているそうで、特に普通の時期と比べて旅行費が高額という事も無く、インド西部グジャラート州の旅が幕を開けました。 まずは、色々見てきたテキスタイルからご紹介します。 首都デリーから国内線で1時間半、アーメダバードにはインド更紗等インドのテキスタイルを中心に収集したキャリコ博物館が有ります。 収集家が個人的に無料で開いている大きな博物館で、1日20人しか入れません。 予約が必要のようで、10:30に揃ってツアーに出発、カメラはダメ、貴重品以外の荷物も持ち込み禁止、少々笑顔の足りない案内の女性についてひたすら見て歩きます。 織物、刺繍、更紗、素晴らしい収集品で写真が無いのがあまりに残念です。 布を守る為に照明は極力落されて薄暗く、加えて案内女性に言われるまま進んで、自分のペースで見る事も出来ず少し歯がゆい思いでした。 最後に図録を買えれば良いなと期待していましたがナント「今日はお金の事の判る人が病欠なので、ミュージアムショップはお休みです」に一気に気落ちしてしまいました。 ペイズリー模様の元となった勾玉模様の起源の布、ムガール時代に王様がキャンプに行く時の王妃や王女の数だけ持参した華やかなテント布など、もう取引も禁止されている素晴らしいパシュミナストール、お見せできないのが本当に残念。 気を取り直して、バスでパタンという町に到着、縦緯絣(ダブルイカット)パトラ織りの工房を訪ねました。 もう一族3家族しか伝承していないこのパトラ織りは、二人がかりで織り上げます。 4人で取りかかって、一日頑張って5センチ、5.5メートルを4~6か月もかけ薄い美しいサリーやストール等を織るのです。 お金持ちの家では、このパトラ織りを娘の嫁入りに持たせるのが一つのステータスなのだそうです。 このハンカチ1枚が日本円で3万円位、いかに高価なものか分かりますね。 織り幅の寸法に合わせた横糸を模様に合わせて結び染めます。 1色目が染め上がったら再び次の色の為の模様に合わせて結びます。 アカシア、コチニール、藍、ザクロなどの天然染料のみを使っているそうです。 こちらが同じよう括って染め上がった縦糸です。 私の聞き違いで無かったら(英語で聞いてみたので少々不安)1センチに縦糸緯糸とも50本だそうです。 手仕事はすごい。
by teoriasobiya
| 2014-01-10 18:51
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