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2009年 09月 11日
切って落としたような、、という言葉があるけれど、まさに秋は切って落としたように訪れますね。
まだまだ日差しの強い日も有り、気温の高い日も有りますが、空気の芯はもう秋、冷えて来ているのを実感しています。 ある朝突然、目覚めたとたん秋の空気に変わっていました。 読書の秋の実感はありませんが、夜布団に入って眠りにつくまでの時間の読書、最近拍車がかかっています。 なかなか本屋に行く時間も作れず、以前に読んだ本を再度読んでいますが、読む時の年齢の関係もあるのか二度目だからか、印象の変わってくる作品もあります。 村上春樹の「羊をめぐる冒険」、相変わらず充分に読み取ることが出来ませんでした。 ルナールの「にんじん」母親に疎んじられ、心の傷を抱え、父親も仕事と自分の世界にすんで、、、、 さみしい「にんじん」名前さえ誰も覚えていない、彼の心の深い空虚の強い印象を受けていましたが、今回は夫との心の交流もなく、一番弱い末の息子に心の歪みのすべてを投げつけてしまう「母親」に哀れを読み取りました。 ウェヴスターの「あしながおじさん」これはやはり少女期に読む本で、今の私にはなんとも読み足りない。 ○○○○の「××××」これは作家の名誉のために名前は出せません。 人は誰でも一度は小説が書けると言われたりしますし、この私でさえ四十代の頃書いた短編を(書いた事さえ忘れていた)先日見つけましたが、まさにそのレベル、ただただある旅の中での個人的人間関係をたどった私的小説で、出版した会社に不信感さえ持ってしまいました。 宮尾登美子「松風の家」いつの作品なんでしょう?かなり昔の作品だと思います。 改めて読んでみると、文章力も構成力も圧倒的、さすがに大作家なんだと集中させられてしまいます。 これが作家なんだ!買って読む本だ!と心惹かれ、間もなく読み終えるので、近々近著を買い求めて読みたいと思っています。
by teoriasobiya
| 2009-09-11 10:03
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